
どうも、おはこんばんちは、柿Pです。
「京大の理系を目指しているけど、どんな試験かわからない…」
「模試と入試の本番の違いなどを知りたい…」
という浪人生・受験生・高校生に向けて、
今回は、
京大の理系学部の試験について、現役理系京大生が解説します!
各科目の配点や傾向、対策法などをまとめていきます。
この記事を読めば、理系の京大生がどういった試験を乗り越えてきたのか、概観がわかってもらえると思います。
文系については全くわからないのでゴメンナサイ…。
京大の理系学部の配点について
ざっくりと説明していきます。すでに知っている人は次の見出しまで読み飛ばしてもらって構いません。
総合人間学部理系:センター社会100のみ 二次試験:国150 数200 理200(2科目) 英150 計800
教育学部理系:センター国数英理社全て50(数理は2科目で50点) 国150 数200 理100(1科目)英200 計900
経済学部理系:(センター配点は教育学部理系と同じ) 国150 数300 英200 計900
薬学部:(センター配点は教育学部理系と同じ) 国100 数200 理200(物化生から2科目) 英200 計950
医学部医学科:(センター配点は教育学部理系と同じ) 国150 数250 理300(2科目) 英300 計1250
医学部人間健康学科:(センター配点は教育学部理系と同じ) 国150 数200 理200(2科目) 英200 計1000
理学部:センター国数英理 50ずつ 社25(数理は2科目で50点) 国150 数300 理300(2科目) 英225 計1200
工学部:センター 国50 英50 社100 (数理なし) 国100 数250 理250(物化2科目) 英200 計1000
農学部:センター 国100 社100 数理英50ずつ(数理は2科目で50点) 国100 数200 理200(2科目) 英200 計1050
理科2科目ですが、特に何も書いていないところは物理・化学・生物・地学の4科目から選択となります。
どの学部にも共通して言えることが
センターの理数はほぼ関係なし
センター配点は低めだが、センター社会の比率が重い学部も
数学・理科の配点が特に高い
といったところです。THE・理系といった傾向です。
総合人間学部理系、工学部、農学部を志望している受験生は、センター直前期は基本的に社会を詰め込むことになります。
センターのボーダーは大体85%から90%です。(医学科除く)
次に各学部の入試の特徴についてお話しします。
京大理系学部の学部別:入試の特徴
ここからは入試の時の実際の印象をまとめています。
総合人間学部理系:センターが社会のみということで、安定して得点しやすいです。それ以外特になし。
教育学部理系:定員が10人前後と狭き門。しかし、受験者数自体も少ないので、倍率は普通。
定員が少ないことによって、年によって合格点がブレるという難しさがあるので、意外と読めません。
経済学部理系:理科がそもそもなく、数学の配点がとても高いです。
定員は25人前後で、最近の経済学部人気も後押しして、倍率は5倍前後と高め。
薬学部:センターの配点もフラットで、英数理の配点も同じであるのが特徴。
オールラウンダーが合格します。ある意味東大入試に近いです。
医学部医学科:理科の配点が低めで、数英が肝になります。
また、医学科だけは採点が他学部よりも厳しいにも関わらず、必要な得点率は高い。面接があるため、試験は三日間に渡ります。
医学部人間健康学科:薬学部と同じです。
理学部:とにかくセンター配点が低いことが特徴。二次試験での挽回が最もしやすい学部です。
工学部:センターが社会100 国英50と特殊な圧縮。二次国語の割合が低め。
また、2つ志望学科を書くことができます。
農学部:薬学部と基本同じだが、センターの比重が上がっています。
また、6つの学科全てを志望学科に書くことができます。
工学部や農学部の各学科については、合格点に上下があり、第一志望でなくても、合格点を超えていれば入学資格が与えられます。
京大理系の各科目の二次試験の傾向について
各科目の二次試験の傾向について簡潔に書きます。
詳細や、細かい対策法などはまた別記事にまとめますので、お待ちください。
国語:現代文2つ、古文の3つの問題で構成されています。
ぶっちゃけほぼ対策必要なしというのが本音です。ここでの差は極小。
数学:全国屈指の難易度を誇っています。6問構成で、30点×2+35点×4で合計200点。
理系は基本的に倍率がかかるので、合否を分ける科目になります。
全体的な難易度は凄まじいですが、中学生の知識でも解ける問題が含まれていることが多いです。
昔は、「最後の答えが間違っていれば0点、部分点なし」という採点であったのですが、
最近はかなり部分点もくれます。ただ、理論が間違っていれば0点というところは変わらず。
自分の得意な分野の問題をしっかりと取り切って、120/200以上取りたいですね。
また、難易度は最近易化傾向にあります。昔の京大はマジでむずいです。
物理:大問ごとに(1)が(2)以降のヒントになっていることがとても多いです。
その分、(1)がめちゃめちゃ簡単、というわけではないので、取りきれる大問は満点狙いが大切。
大問3問構成ですが、記述式の問題がところどころに入っています。
2017年、2018年と易化傾向でしたが、2019年度は難化しました。
正直2020年がどうなるかはわかりません。
しかし、問題の内容として2019年の大問3が波動分野なので、2020年は熱力学かな?と予想します。
化学:大問4つ構成ですが、どれも問題文が長いことが特徴。「何を結論として言いたいのか?」ということをしっかり読解しないといけない必要があります。
京大は有機大好きな傾向があり、無機はかなり少なめです。暗記だけでは点数になりません。
しかも、有機は構造式を特定する問題がめちゃめちゃ出ます。
今の時期の受験生は夏の冠模試を見て「化学やばい…」と思っているかもしれませんが、
京大オープンの化学は難易度高すぎる(6割前後で偏差値80後半の時もありました)ので、
気にしすぎないでください。
僕が受けた年は、理科の出題ミスが多すぎて、問題訂正の冊子が配られ、さらにテスト中に追加で問題の削除などが行われました。ひどかったです。。。笑
英語:リスニングはなく、東大と違って、スピードはそこまで求められません。
長文中の大切なセンテンスを丁寧に構造分析して和訳できる力が求められます。
構造分析が苦手な人は、構造分析専用の参考書を買って練習しないと後悔します。
単語的にも難易度が高く、文章内で推測させることが多いです。
また、これまでは和文英訳ばかりだったのですが、最近自由英作文が出題されています。
これまで京大志望は自由英作文の対策は必要ありませんでしたが、これからは必要かなと思います。
一つ言えるのは、どの科目も関西最高峰の大学の名に恥じない問題の完成度です。
最後に
いかがだったでしょうか。
この記事で、京大理系入試の概観はわかってもらえたかと思います。
これからは、各科目ごとの対策や勉強法も記事にしていくのでお楽しみに!
ご覧いただきありがとうございました、ではまた!
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