
どうも、おはこんばんちは、柿Pです。
今回は
2021年1月から始まる、大学入試共通テスト・受験改革について
詳細をまとめつつ、お話していきます。
このような受験改革の影響を最も受けるのはもちろん受験生ですから、
不安に思っている受験生も多いと思います。
予備校や学校の先生の視点ではなく、かつて受験生だった頃(いうて2年前)を思い出しつつ、
受験生の視点を盛り込みながら解説していきます。
2021年1月の受験改革について
今回の記事では、年度という呼び方ではなく、試験のある年を基準にお話しします。
(そっちの方がわかりやすいと思うので…)
2021年1月から3月にかけて受験を控えている現高校二年生が一番関係あります。
まず、
センター試験が大学入学共通テストというものに変わります。
センター試験からの変更点をまとめると、
①数学に記述式が一部導入
②国語で従来のマーク式に記述式が追加
③国語の記述式は五段階評価
④記述式導入に伴う試験時間の変更(数学60分→70分、国語80分→100分)
⑤英語の配点が筆記200点→100点、リスニング50点→100点、合計200点
⑥リスニングの問題に一回読みが導入(2回読まれない問題)
⑦理科②の選択問題がなくなる(全て必答問題になる)
といったところです。これ以外にも民間試験導入などシステム上の変更が多くありますが、
大学入試共通テストを受ける上でのセンター試験からの変更点は上の7つが大きいです。
①から考察していきます。④は①や②と一緒にお話しします。
①数学に記述式導入と試験時間の変更
試験時間の変更に関しては、単純に記述式の導入によって、書く量が増えたので、
それに応じた変更かなと思います。妥当ですね。
さて、記述式の部分ですが、記述式といえど、
難易度が大幅に変わることはないと予想されます。
まず一つには、センター試験の問題から難易度をあげてしまうと、
記述式の採点の負担が凄まじいからです。
記述式となると、これまでのセンター試験のように機械で読み取って採点終了、とはいきません。
採点者の負担・採点の公平性を保つためにも、難易度はセンターレベルになるでしょう。
そしてもう一つ、センター試験は難易度が安定しているということです。
センター試験の平均点はもちろん多少の動きはありますが、かなりの精度で毎年6割前後です。
つまり、難易度が安定しているんです。
すでに安定している難易度を崩す必要はないので、
その難易度を崩さないように、記述式も導入されるだろうということです。
しかし、2021年は共通テスト導入初年度ですから、受験生が慣れていないという理由で
平均点が下がることは考えられますね。
元々数学1A、数学2B共に時間設定はタイトですから、記述量によっては、10分の増加だけでは
足りない可能性もあります。
ここまでの話はがっつり記述させることを前提としていますが、
2021年1月の試験では、文章的な記述の問題は出題せず、数式などの記述を求めるそうです。
なので、2021年の試験に関しては、時間的にも余裕はあるかもしれません。
それでも、マーク式の部分をより早く抜けれるようにしておきたいですね。
②③国語で記述式が追加とその評価方法、試験時間の変更
試験時間の変更については、数学と同様、書く量が増えたことに応じた変更でしょう。
しかし、国語の試験が特に謎の変更になっています。
数学は、センター試験の数学の中に記述式が組み込まれる感じでしたが、
国語はマーク式とまた別に追加で記述式があるということ。
しかも、マーク式で200点満点なのは変わらず、記述式は記述式のみで五段階評価がつきます。
国語の記述式は、採点を簡単にするためにも、本文から抜き出す形式だと思っていました。
しかし、実際は内容に関する記述で、その内容を五段階評価するそうです。
五段階評価になったのは、採点側の都合かと思います。
正直、900点満点で簡単に評価できるからセンター試験が大学入試の一次試験として
優秀だったんじゃないかと思います。
しかし、マーク式の問題が減るわけではないので、これまでのセンター国語の対策は有効です。
記述式については時期的に近づいてきたらもっと詳細が出るのかなと思います。
⑤⑥英語のリスニングの配点変更・内容変更
大学入試共通テスト全体を通して一番大きい変更点だと思います。
例えば、筆記190点/200点、リスニング40点/50点で換算得点で184点/200点となり、
リスニングで落としても、比率が少ないため、9割キープができるわけです。
しかし、大学入試共通テストでは、筆記とリスニングの配点が同じですから、
筆記もリスニングも9割目指さないといけないということです。
しかも、リスニングに一回読みの問題も追加されます。
これは単純に点数が取りづらくなる変更です。
リスニングが苦手な受験生にとっては英語の変更は相当きついものです。
筆記も満点が変わるので配点なども一部変わりそうですね。
しかし、リスニングの勉強をしっかりすれば、点数は必ず取れます。
リスニングの練習では、試験本番よりもちょっと早いぐらいの音源で練習すると、
試験本番でもリラックスして望むことができますよ。
⑦理科②の選択問題がなくなる
僕は物理化学選択だったので、生物地学については何も言えないですが、これも大きな変更です。
時間がかかりそう、または自分がうろ覚えだったり、苦手な分野を解かないという選択が
できなくなるということです。
これだけでも理科の平均点は若干下がるんじゃないかな?と思います。
ただ国語の変更と異なって、これまで通りちゃんと勉強すれば点数が取れるはずです。
受験生にとっては勉強すればいいというだけなので、ありがたいですね。
受験生にとって一番変わることは試験内容ではない。
記述式だろうと、リスニングの配点が変わろうと、選択問題がなくなろうと、勉強すれば
点数が取れることは変わりません。
個人的に今回の改革で一番やばいと思ったのは、
記述式導入によって自己採点にズレが生まれる
ということ。
センター試験のみで合否が決まるセンター利用と呼ばれる入試方式があります。
同じように大学入試共通テストのみで決まる方式があるとすれば、出願状況などにも
影響が出そうです。
記述式の解答も覚えて帰るか書いて帰るかしたいところですが、本番でそんな余裕が
ある人はかなり少数だと思うので…。
二次試験での合格ラインにもブレが出てきますし、何かしら混乱は起こりそうです。
最後に
今回紹介したのは2021年の改革ですが、2024年にはパソコンやプログラミングなどの
知識を問う情報という科目を追加することも検討されているそうです。(確定ではないです。)
大学入試共通テストでは、外部試験の点数がそのまま使えたりといったシステム的変更も
多くなるので、少しでも自分の有利になるように、予備校や学校での話をしっかり聞いて
もらいたいと思います。
正直僕はこの改革の前に受験が終わっててよかったなと思います。笑
次回の記事は2021年の受験改革に合わせて浪人状況などがどうなるか予想します。
ここまでご覧いただきありがとうございました、ではまた!
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